門間由佳アートエンジニアリングブログ
アートのこと、最近の感じたこと、読んだ本等、しばらく自由に書き込んでいきます
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2005-11-19
生きていることの不思議さ
画材:顔料、膠、砂、アクリルガッシュ、その他
サイズ:SM(サムホール)
個展前最終。
制作も大詰ながら、
今回M氏をテーマに考えてきたことをふりかり確認する時間でもあった。
個展をするにあたり、M氏よりお借りした「捕虜体験記」にあらためて眼を通したりした。
「捕虜体験記」は、歴史的事実を残そうという熱い熱意とともに、
運命に揺り動かされた人々の声がつまっている。
「こんなつらい思いは誰にもしてほしくない」という願いとともに、
そんななかで、人の心の弱さや強さ、醜さや素晴らしさが深い闇と濃い光のコントラストとして強く迫ってくる。
「生きていること自体が奇跡である」ということ、
そんな自分の足元をみつめさせてもらえた。
2005-11-09
画像アップしました
材料:顔料、膠、アクリルガッシュ、その他
サイズ:SM(サムホール)
好きなものを大事にする
好きなものを「好きだ」と認めないと、人生の忘れ物をしてしまうかもしれない。
好きなものを認めないことは、自分の一部を見て見ないふりをするのと同じだ。
いつかそのうちに、は決してやってこない。
M氏は中学生のころ、「画家になりたい」という夢を粉々に砕かれてしまったが、ちょっとでも描くことは抑留中も続けている。
なにもないときは手のひらに指でイメージを描いたという。
それは「生きる」ことを支えた。
そのとき夢を砕かれても、絵の好きな自分は捨てない。
抑留から帰ってきて、内なる声に導かれて教員になったM氏は
まもなく絵筆も握る。
そして今は画家として活躍し、ロシアの美術館に作品が所蔵されている。
M氏は言った。
好きなもの、好きな人と出会い、向き合う。それは「人を成長させる」
2005-11-06
ひとりの先にひろがるもの
M氏と話し始めたころ、M氏がよく例に出した軍医さんの話があった。
M氏がなぜ無償でもロシアと交流を続けるのか。
今、振り返ると、その「ビジョン」をよく表す例えだったのだと思う。
ロシアのある地域で、今でも「素晴らしい日本の軍医さんがいた」と語り継がれる地域がある。
その地域で「とても素晴らしいひとだったので、訪れた日本の方を私達は大切にしたい」
とM氏はとてもあたたかく対応された。
「これは単に美しい物語として、いっているわけでもない。
なぜなら、そのひとはただ、そうしたいと思ってロシアの人々に温かく接していたはずだから。
それが結果的に語り継がれる作用になっているだけだから」
「そうしたい」という素直な情熱の素晴らしさ。
M氏は抑留中、ワシューチン含め、ロシア人の素晴らしさを感じた。
そのロシア人と日本人をつなぐ交流がないなら、自分が「そうしたい」と思った。
そして、「世代を超えて交流の和を広げ、次世代のひとへその交流渡す」
と、抑留にたいする自分の答えを見出した。
夜中に帰宅して、いろいろ考えていたら、書き込みが明け方になっちゃいました・・。
勢いで、老子も次にアップします。
2005-10-25
楽しさ
画材:墨、顔料、膠、アクリルガッシュ、その他
サイズ:F30
今を楽しく生きるということは、
「刹那的に(その場だけ)楽しく」生きるとはちがう。
M氏と対話を重ねて、わたしはそう感じた。
「今の大切さを感じる」ことで、次の瞬間の「今」に楽しみが
重なっていく。
「目の前の楽しさを見つける」ことでまわりのひとに楽しみが広がっていく。
その場だけ楽しくあっても、その後
ぽっかり穴があくようなさびしさを感じるたのしさは、
また中毒のように更なる快楽を求める。
自分の身体のなかに静かに積もって、自分からはなれないような
楽しさ。
それは、身体のなかにしみ込みように、ずっと残っている。
それは、「私はこの地上からいなくなる存在だから」と
自覚することからも通じる。
自分も周りも『そのうちいなくなるはかない存在』。
でも、今は生きて、世界を感じ取っている。
だからそのエネルギーを大事につかう。
周りのエネルギーを大事に使う。
それが楽しさ。