門間由佳アートエンジニアリングブログ
アートのこと、最近の感じたこと、読んだ本等、しばらく自由に書き込んでいきます
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2005-11-12
朝になってしまいましたが・・・
個展間近になって、ちょっとどたばたしているかんじです。
書こう、と思ってその前にちょっと寝よう、と思ったらしっかり寝てしまいました。(苦笑)
今回古典を取り上げてきたなかで、特に老子に焦点をあててきた。
逆説的な言い回しが、時として常識的な意識に揺さぶりをかけてくる。
本質的な根源に迫ろうとする。
柔らかに、そしてしなやかに生きるすべを語りかけてくる。
そんなところにM氏との関連を見出してきた。
下記は「無形の勝利」を語りかけた一説。柔らかなものであるからこそ、じんわりと浸透していく。
「世界じゅうで最も柔らかく弱々しいものが、実は世界じゅうでもっとも堅くたくましいものを思いどおりに走らせる。
水が岩石を流すようなものだ。
また、実体のないものであってこそ、少しの隙間(すきま)もないところまで入ってゆける。
水がきまった形をもたないからこそ、どこへでも浸(し)みこむようなものだ。」
『天下の至柔(しじゅう)は、天下の至堅(しけん)の馳(ち)テイす。
有る無きものは、間(すきま)無きに入(い)る。』
(「老子」金谷治著 講談社学術文庫)
2005-11-06
大きな道を歩け
「もしわたしにほんの少しでも世間的な知恵があるなら、
大きな道を歩くときに、その知恵にひかれてわき道にそれることをこそ恐れるだろう。
大きな道はとても平坦で歩きやすいのに、
人々は知恵をめぐらして近道の小道をゆきたがるのだ。」
「我れをして介然(かいぜん)として知(ち)有らしめば、大道を行くに、唯(た)だナナメなるを是(こ)れ畏(おそ)れん。
大道は甚(はなは)だ夷(たい)らかなるも、而(しか)も民は径(こみち)を好む。」
(引用:『老子』金谷治著 講談社学術文庫)
2005-10-24
希望がうまれるには
画材:顔料、膠、アクリルガッシュ、墨、その他
サイズ約10×30作品部分
『荒れ果てた土地を開くには荒れ果てた土地の力をもってし、
貧乏を救うには貧乏の力をもってするべきです』
これは「代表的日本人」のなかの二宮尊徳の一部。
これを読んで、わたしはインド経済学者センを思い出した。
彼は、インドに貧民のための銀行をつくった。(それまでインドには富裕層のための銀行しかなかった。)
それは、「お金をあたえる」のでなく、「小額の借り入れ」ができるシステムをつくるためだった。
はじめ、周囲は「貧民は借り入れをふみたおす」といったが、
センは「いままで自立の道が閉ざされていただけで、
道ができれば多くのひとが希望へむかって進むはずだ」という信念をもっていた。
実際は、小額の借り入れで小さな自営業をはじめることのできた
貧民のほとんどがきちんと借り入れを返済した。
そして、自らの力で「貧民」といわれる立場から少しずつはなれていった。
銀行は支店ができ、別の国にもそのシステムが広がった。
(引用:「代表的な日本人」 内村鑑三著 講談社バイリンガル・ブックス)
2005-10-23
老子:プロセスと調和
「「道」が一を生み出し、一が二つのものを生み出し、
二つのものが三つのものを生み出し、
三つのものが万物を生み出す。
万物は陰の気を背負って
陽の気を胸に抱き、
この二つのものを媒介する沖気(ちゅうき)によって
調和をなしとげている。」
「道は一(いつ)を生じ、一は二を生じ、
二は三を生じ、三は万物を生ず。
万物は陰を負いて陽を抱き、
沖気以って(もって)和を為す。」
2005-10-17
古典:老子より 幅広い視点で
画材:鉛筆、アクリルガッシュ、墨、その他
サイズ:約7×15 サムホール作品部分
「ほんとうに完全なものは
かけたところがあるかのようであって
そのはたらきはいつまでも衰えることがない。
ほんとうに充満したものは
からっぽであるかのようであって、
そのはたらきはいつまでも尽きることがない。」
「大成(たいせい)は欠くるが若(ごと)く、
其(そ)の用は弊(すた)れず。
大エイ(たいえい)は沖(むな)しきが若(ごと)く、
其(そ)の用は窮(きわ)まらず。」
(出典:「老子」金谷 治著 講談社学術文庫)